Adriana Lestido『Mujeres Presas』, Colección Fotógrafos Argentinos,2007
アルゼンチンの写真家女性刑務所のドキュメンタリー。小さい窓から顔を覗かせていたり鉄格子をつかんでいたりするのでそこが刑務所であることはすぐ分かるが、どの受刑者も罪を償うとか矯正するとかいうよりも、抗いがたい運命に翻弄されているかのような表情。最初の方に並んでいる幼い子供を抱いているポートレートが印象的。
アルゼンチンでは女性は子供が2歳になるまで刑務所で一緒に過ごすことができる。その後、養育権は剥奪され彼女らの運命は裁判所によって決定されることとなる。刑期を終えてから再び一緒に暮らせることもあるが、親戚や孤児院に預けられたり他の家族に養子として貰われるケースもある。写真につけられているキャプションが悲痛。
作者のMujeres Presasはアルゼンチンでは有名な写真家のようであるが、英語圏での情報が少ない。もっと注目されてもいいんじゃないか。
http://www.adrianalestido.com.ar/index.php
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